空の果てへ
「一体、何があったんだ? 自分でやったのか?」
「は、はい。なんか、凄く思いつめてた感じだったのですが・・・」
しどろもどろになりながら、必死に説明しようとしている鉄之助。
だが、いまいち分からない。
俺は部屋を飛び出し、玖於の姿を探そうとした。
そこまで短い距離ではないのだが・・・
思いっきり走ったせいだろうか?
少し離れた場所の柱にもたれ掛っている、人影。
ぼんやりと、突っ立っている玖於だった。
その腕を、パシッと掴む。