俺のもんだろ Ⅱ
「…なんとか言えよ」
そういって立ち上がり、1歩踏み出す。
ずるっと下がる美夜。
また1歩、1歩と進んでいくと…
ずるずる下がる美夜。
あーもー…
とんっと美夜の肩が壁にぶつかった。
俺はかがみ込んで美夜と目線を合わせる。
そして、壁に手をつく。
美夜の後ろは壁。
前は俺、横は壁と俺の腕。
「…んで、逃げんだよ」
「だ、だって…悠雅が怖い顔するから…」
起きたと思ったら、いきなり
悲鳴あげられて
にこにこしてる奴なんかいねぇだろ…