俺のもんだろ Ⅱ
「美…夜……?」
悠雅の苦しそうな声が聞こえて、
ばっと悠雅のほうを向き、
咄嗟に手を握る。
「もうちょっと、頑張って…」
あたしに手を伸ばす悠雅。
「無理しちゃだめ!」
そういうけど、悠雅は
あたしがここにいるのを確かめるかの
ように、そっと頬を撫でて
「無事で…よかった……」
そっか、悠雅が助けてくれたんだ…
自分が犠牲になって…
ふっと、悠雅の力が抜けた気がした。
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