俺のもんだろ Ⅱ
「…冷てーじゃん」
そういって、手を繋いでくれる。
「悠雅の手…温かいね」
そう、笑いながら言うと…
はぁ…
っと、ため息をついて、
「お前の手が冷てーんだよ」
という悠雅。
まぁ…確かにちょっと薄着で出てきちゃったかも…
そう思っていると…
離れた手。
ふと、隣を見ると…
ぱさっとあたしの肩にかかった、温かい物。
「え…悠雅……」
「着とけ。風邪ひくぞ?」
自分の上着を脱いで、あたしに掛けてくれた悠雅。