俺のもんだろ Ⅱ
できたグラタンは、悠雅が運んでくれて
あたしは保冷剤を手に当てて
ため息をつく。
やっぱり、なんにも1人じゃできない
自分に腹が立つ。
席に着いて、掛け声があるわけでもないのに、同時に
「「いただきます」」
そういって、食べる。
「あの…どう、かな?」
そう聞いてみる。
「うまい」
そういってくれる悠雅。
…何回聞いても、嬉しい言葉ってあるよね?
あたしは、この言葉が
何回聞いても嬉しい。
「ホント?よかった!」