君とエプロン
(なるほど…)
何気に納得しながらなんとか書き上げた反省文を担任に提出。

「よし、これからは気をつけるように」

担任の注意も終わり、部屋に戻ろうとして気がついた。

(カイトくんがまだだ…)

「くっそ…終わんね〜」


「ねぇ、シオリ?カイトくん待ってあげなくていいの?」

「え?あぁ、大丈夫。ミヅが待つよ。アタシ達は戻ろ?」

心配になりシオリに聞くと、シオリは優しい笑顔でこう答えた。

ここでも。
(なるほど…)

(こんな風にシオリ達は友情を育んできたんだ。私なんかがその中に入っていいのかな…)

そんな考えが脳裏を掠った。

「ハルミ?どうかした?」
口数の減った私にシオリが声をかけてくれた。

「ん…なんか4人はいろんなこと乗り越えて仲良くなったんだろうなって思ったら、私なんかが中に入っていいのかな?って思っちゃって」

「ハルミ…ミヅはね、入学したときからハルミを気にしてたんだよ」

「え…」



シオリはゆっくり語り出した。




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