君とエプロン
部屋に着き、お風呂の用意をした。先にお風呂に入った私があがるとシオリが窓辺に座っていた。

切なさの窺えるシオリの背中。
私は声をかけていいのか迷ってしまった。

しばらく迷って私は声をかけた。

「シオリ?」
ハッとしたようにシオリの背中が揺れた。

(声かけちゃまずかったのかな…)

「ハルミ…なんかどうしていいかわかんなくなっちゃった…」


シオリは唐突に切り出した。




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