君とエプロン
「あ、よろしく。話しかけてくれてありがとう」

ミヅキの隣で微笑みながら、シオリが聞いてきた。

「ハルミはどこ中だったの?」

「一中だよ。シオリ達は?」

「私達は二中」

「しーちゃんズルイ…」

突然沈んだ声が聞こえた。声の方を見るとミヅキがふて腐れながら私達を見つめていた。

「ミヅ?どしたの、いきなり…」

「アタシがハルミちゃんに話しかけたのにぃ〜(泣)しーちゃんばっか話しててズルイよぉ…」

思わずシオリと顔を見合わせた。

「ミヅキちゃん、ごめんね?話しかけてくれてありがとう。仲良くしてね?」慌ててミヅキに話しかけた。

ミヅキはすぐに笑顔になった。

「ミヅこそごめんなさい…なんかヤキモチやいちゃって。仲良くしてね☆」

すごく素直で可愛いミヅキと、大人っぽくて頼りがいのあるシオリ。この2人と過ごす高校生活が、私にとってかけがえのないものになるとは…このときの私はまだ感じていなかった。


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