†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子
Prologue

暗闇に差し出された手



暗い暗い闇の中、私はずっとそこにいた。



どのくらいの時間が流れているのかなんて分からない。

ただ、目が覚めたときには既にココに居た。



それ以前の記憶は、何もない。

私が何者で、いつからココにいるのか

なぜココにいるのかも分からない。



ただ私は一人、なにをすることもなく

生きているのかも分からないまま、そこにいた。



ココ以外の世界があるなんて

眩しい光に溢れる世界があるなんて

あの日、あの人が来るまで知らなかった。



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