†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「さ、そろそろ帰ろう。これ以上、瑞姫ちゃんを独り占めすると冬夜が嫉妬してしまうからね。」
「嫉妬?」
「そっ。瑞姫ちゃんが、冬夜に他の女に触れて欲しくないって思うのと同じ。まぁ、冬夜の方が性質が悪いけどね。」
嫉妬・・・やきもち・・・
私、あの綺麗な女の人に嫉妬してたんだ・・・
そう思えば思うほど、なんだか恥ずかしくなって顔が熱くなってくる。
「誰の性質が悪いって?」
「あ、噂をすれば・・・」
「瑞姫、帰るぞ。なに顔赤くしてんだ?」
「はぇ?」
いきなり名前を呼ばれて、変な声を出してしまった。
それに、今“ 瑞姫 ”って初めて呼んでくれた。
と喜んでみたものの、冬夜の顔は不機嫌な色で染まっていて。