†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
これは、正直な私の考えだ。
冬夜たちがヴァンパイアと聞いた時から、そう思っていた。
けれど彼等のように自制心が強いものもいれば
私を襲った人のように、欲求に身を委ねてしまうものもいる。
だからこそ、冬夜のように統括し上に立つものがしっかりしていれば
必要以上の血は流れない。
現に、この学園はそうなのだ。
ルールを設け、人間に必要以上に危害が加わらないようにしている。
もしそのルールを守らないものは、身の安全は保障出来ないと言いつつも
夜な夜な、生徒会の皆が夜回りをしながら監視している。
蒼生君がよく、授業中に寝ているのはその所為かもしれない。
「でも私の力は違う。一歩間違えば、命を奪ってしまうもの。」
「だが、その反対に命を分け合うことも出来るはずだ。」
「えぇ。でも生気を分ける方は、なんとかコントロール出来るようになった。け
れど、奪う力は私の意図しない時に発動してしまう。」