†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
でも、言わなくちゃ。
今言わなければ、一生後悔する気がして
両手をギュッと握りしめ、俯きながら口を開いた。
「楽しかったり、嬉しかったり。でも冬夜といると・・・もっと近くに居たい、もっと一緒に居たい・・・もっと、もっとって。どんどん欲深くなっていくの。」
いつから、こんなにワガママになったんだろう。
いつから、こんなに欲深くなったのだろう。
「それに・・・満月の夜。冬夜が女の人の血を飲んでいた時、私、女の人に嫉妬した。どうして私じゃないの、どうして私に言ってくれなかったのって。私は、冬夜が望めばいつでも・・・いつでも、その覚悟はできていたのに。」
醜い心。
冬夜を、独り占めしたい。誰にも渡したくない。
誰にも触れて欲しくない。
こんな、醜い心をもった私を・・・冬夜はどう思うのだろう。
何を言われるのか、すごく不安で
冬夜の顔を見るのが怖くて、ギュッと目を閉じる。
すると、目の前にいた冬夜の気配が動いて私の隣に座るのを感じた。