†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
知りたい・・・
いや、私は知らなくちゃいけないんだ。
私の過去に、何があったのか。
なぜ、私はあの暗闇の部屋に入っていたのかを。
「教えて。私の過去に何があるのか。」
「・・・分かった。けど、今は・・・。」
「今は?」
不意に抱き寄せられ、冬夜の胸に収まった。
冬夜の体温は少し低くて、心地がいい。
離れたくなくて、そのまま体を預け彼の背中に腕を回した。
「やっと、俺のものになった。」
「え?」
「お前は、俺といる時より颯斗やヒロ、蒼生達といる時が楽しそうにしているから。アイツらの方がいいのかと思ってた。」
「そんなことないよ。私、冬夜といる静かな時間が一番好きだったもの。」
「瑞姫・・・。」
「ん?」