†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子



「珍しいね、瑞姫ちゃんが寝ちゃうなんて。」

「あぁ。」

「それに・・・冬夜、なんだか優しくなったね。」

「どういう意味だ?」

「そのままの意味、だよ。」




フッと微笑みを浮かべる。

伊達に、幼いころから一緒にいた訳じゃない。

お互いの心の変化に気が付いている。

いい意味で、颯斗には敵わない。




「颯斗・・・来月、瑞姫の家に行ってくる。」

「・・・そう。」

「聞かないのか?」

「帰ってきたら、聞くから。今は、瑞姫ちゃんの事を第一に考えなよ。」

「すまない。」




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