†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第13章.巫女姫の帰郷
厳しい夏の日差しが照りつけ
朝から忙しなく、蝉の鳴き声が聞こえ始めたころ
私は、冬夜と一緒に実家に向かう為に
電車に乗っていた。
暑くて、汗がいくつも頬を流れていく私に比べ
隣で涼しい顔をしている、彼。
ヴァンパイアっていうのは、体温調節も
自由自在なんだろうか。
「なぁ、なんでサングラスしてんの?」
「え・・・あぁ。私、目の色が琥珀色でしょ?紫外線に弱いのよ。」
「ふーん。なんか、お前の方がヴァンパイアっぽいな。」