†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第14夜.哀しい下弦の月
翌朝。
私は、慶仁さんの話が気になって朝早くに目が覚めてしまった。
だから、気を静めるために滝に身を清めに行こうと思い
寝ている皆を起こさないように、そっと部屋から抜け出した。
離れから少し奥に行った場所にある滝。
そんなに大きくは無く
人ひとりが滝に打たれる事が出来る程の川幅。
けれど、滝壺は大きく
160の私が、足が立たないくらい深い。
滝を打たれるときの正装、白装束に身を包み
心を静め、滝に入る。
冷たい滝に打たれていくと
不安や雑念が消えていくよう。