†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
私の過去と、慶二さんと冬夜。
もしかしたら、颯斗さんの恋人。蜜瑠さんも関係があるかも知れない。
私の力・・・すべてを奪う力と、与える力。
どう関わっているのか、今は分からないけれど
慶仁さんの話で全て、ではないにしろ糸口は掴める筈。
どんな結末が待っていようと、受け止めよう。
そう心に決め、ゆっくりと目を開けると
滝壺の脇の草むらに、冬夜が佇んでいた。
「どうだ。落ち着いたか?」
「・・・気が付いていたの?」
「当たり前だ。俺を誰だと思ってるんだ。」
そうだった。
何故だか、冬夜は私の心を読めてしまう。
きっと、昨日からソワソワ落ち着かないのも気が付いていたんだ。
だけど何も聞かず、私が決めるまで待ってくれていた。
彼には、敵わないな。