†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
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「話は、今から20年前に遡る。」
20年前というと私が生まれる、少し前の事だ。
その頃から、慶仁さんと私の両親とは何か関わりがあったんだろうか。
「大学時代に知り合った、君の両親とはとても仲が良くてね。いつも一緒に居たんだ。」
私は驚いて、目を大きく見開き慶仁さんを見つめる。
何故、今まで話してくれなかったのか聞きたかったけど
そのまま静かに慶仁さんの次の言葉を待った。
「瑞姫のお母さんは、彩姫（あやめ）と言ってね。天真爛漫って言葉がよく似合う明るくて真っ直ぐな性格の人だった。でも時々おっちょこちょいなところがあってね、いつも恋人だった君のお父さん、伊蕗（いぶき）がフォローしていたんだ。」
