†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
どうしたものか困り果てていると
床下あたりから、カタカタと音がし始めた。
『冬夜君、いるの?』
「っ、ダメだ。今、出てきちゃ・・・」
あれ、この声は・・・
聞き覚えのある声に、思わず声を掛ける。
「彩姫?もしかして、彩姫か?」
『・・・その声は』
声が消え、静かになったかと思ったら
次の瞬間、床の隠し扉が開いて中から少し埃を被った彩姫が現れた。
「慶ちゃん?!」
「こら、彩姫。いきなり出たら危ないだろう?」