†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「コホン・・・話を続けても、いいかな?」
「あっ、スミマセン。」
慶仁さんの咳払いで
背筋を正し、慶仁さんに向き直る私達。
「それで、あの人の正体は分かったんですか?」
「それなんだが・・・私一人では行き詰ってしまってね。ある人物に協力をしてもらって、ある程度の目星はついたよ。」
「誰です?」
慶仁さんと、颯斗さんとで話が進んでいく。
私はただ話の成り行きを聞いていた。
もちろん、私の両親や村を襲うように命じた犯人も知りたかった。
「その前に・・・教会とハンターでは目的が違う、そう君は言っていたね。」
「はい。ハンターはヴァンパイアの殲滅を目的とし個々で動きますが、協会は人に害をなす低俗なヴァンパイアの壊滅と社会的秩序を正すのが目的なはずです。」
「どちらも、君たちヴァンパイアが相手だとしても別の組織だと君は思うかい?」
「それは・・・」