†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
言葉に詰まる颯斗さん。
慶仁さんが言いたいことは分かる。
根本的なところはどちらも同じ。
「ヴァンパイア」と言うところで繋がっているのだから
二つが繋がっていても、不思議はない。
「月ノ瀬さんは、二つが繋がっていると?」
「いや、繋がっているというよりかは・・・一つの組織、そのものだよ。あそこは。」
「一つの組織・・・」
「そう。表向きはバラバラに動いているようだけど、実際は違う。ある人の指示がそれぞれを動かしているんだ。」
「もしかして、そのある人が“ あの人 ”なんですか?」
冬夜の質問に、頷く慶仁さん。
颯斗さんは信じられないといった顔をして目を丸くしていた。
「その人はいったい・・・」
「冬夜君・・・君には辛い事実かもしれないが・・・」
「俺が知ってる人物ですか?」
「あぁ。君の・・・継母、千景(ちかげ)様だよ。」