†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


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空は、闇に包まれ

月が浮かび、星がキラキラと瞬く夜。


私は、離れから少し奥に入った所にある

この神社のご神体、と呼ばれる大樹のそばにきた。


ここは、麓の町が見渡せ

それでいて空が一望できる、私のとっておきの場所。

だけど、今日は私の為じゃなくて・・・





「ココにいたんだ。」

「っ、瑞姫・・・・・・さっきは、すまない。」

「ううん。私には冬夜の・・・ヴァンパイアの世界がどういうものなのか分からない。それに、家族の事も。」

「・・・。」





ただ静かに、町の夜景を見つめる冬夜。

どうか、私の言葉が彼に届くように祈りながら話を続ける。


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