†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


シャン、シャン・・・シャシャン・・・


汗が滴る程に暑く、熱気にあふれる夏祭り。

イベントや出店が相次ぐ中

私は、神楽殿で神楽を舞っていた。


この神楽が舞い終わる頃

夏祭りの目玉である、花火が打ちあがる。


月ノ瀬神社は、小高い場所にあるから

一番花火が綺麗に見える場所でもあるから

毎年、かなりの人が参拝にくる。


もちろん、私の神楽もイベントの一つ。


神々しくも、穏やかに舞う。

代々つけつがれる神具を身に着け、そして今年は

冬夜に私の、みんなの想いを込めて・・・・




「綺麗だね、姫ちゃん。」

「そうだな・・・孫にも衣装ってやつか・・・」

「姫も良いけど、俺はこっちの方が好きー。」

「何食べてんの?蒼生。」

「ん?たこ焼きっていう奴。うまいよぉ。」

「色気より食い気か・・・」

「お子ちゃまな奴め。双子だとは思いたくない・・・」



バクバクとたこ焼きを頬張る蒼生くんを横目に

ヒロと紅寧さんは、神楽殿で舞う私を見ていてくれていた。

< 186 / 391 >

この作品をシェア

pagetop