†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
シャン、シャン・・・シャシャン・・・
汗が滴る程に暑く、熱気にあふれる夏祭り。
イベントや出店が相次ぐ中
私は、神楽殿で神楽を舞っていた。
この神楽が舞い終わる頃
夏祭りの目玉である、花火が打ちあがる。
月ノ瀬神社は、小高い場所にあるから
一番花火が綺麗に見える場所でもあるから
毎年、かなりの人が参拝にくる。
もちろん、私の神楽もイベントの一つ。
神々しくも、穏やかに舞う。
代々つけつがれる神具を身に着け、そして今年は
冬夜に私の、みんなの想いを込めて・・・・
「綺麗だね、姫ちゃん。」
「そうだな・・・孫にも衣装ってやつか・・・」
「姫も良いけど、俺はこっちの方が好きー。」
「何食べてんの?蒼生。」
「ん?たこ焼きっていう奴。うまいよぉ。」
「色気より食い気か・・・」
「お子ちゃまな奴め。双子だとは思いたくない・・・」
バクバクとたこ焼きを頬張る蒼生くんを横目に
ヒロと紅寧さんは、神楽殿で舞う私を見ていてくれていた。