†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
あの時、話が終わって本殿から離れようとしたとき
颯斗さんが慶仁さんに聞いていた言葉。
「月ノ瀬さん。あなたの協力者って、もしかして・・・」
「君も聡い子だね。そう、伊蕗の親友であり冬夜君のお父さん。白夜殿だ。」
「やっぱり・・・」
冬夜は、なにかお父さんとの確執があるのかもしれない。
それは単なる誤解、と言う可能性もある。
だけどそれは、冬夜自身で解決しなきゃいけない問題だと、私は思う。
だからこそ、今私が出来ること。
それは、彼を信じ付いていく事。
そして私の持つこの血と力が、彼の役に立つなら何でもしたい。
私たちの敵は大きく強い。
教会とハンターを率いる、ヴァンパイア界の女王
―――― 千景 ――――
その人なのだから。