†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
すると、さっきまで教室の入り口に立っていた不良生徒がいつの間にか
横に立って私のことを見ていた。
いや、睨み付けていたというべきか・・・。
「お前が、月ノ瀬瑞姫か・・・ふ~ん、なるほど。」
なるほど?
なぜ、初対面なのに納得したように言うんだろうか。
「お前、颯斗が式が終わったら生徒会室に来いって言ってたの聞いてたよな?」
あ・・・確かに。
でも、あれ冗談じゃなかったのか。
「蒼生も蒼生だ。目の前にいんのに、さっさと連れて来ねーか。」
「痛ッ!!」
不良青年に、蒼生と呼ばれた銀髪の男の子は殴られた頭を抱え机に突っ伏する。
そりゃ痛いよね・・・だってグーで殴ったよ、この人。
うっわ~、たんこぶ出来たみたい。痛そう・・・