†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
そう思って、蒼生君の頭に手を伸ばすと
その手を横から掴まれた。
私の手を掴んだのは、紛れもなく不良青年で。
「行くぞ。」
「どこへ?」
何気なしにそういうと、眉を顰めチッと舌打ちをした。
あ、ヤバい。この人の地雷とやらを踏んでしまっただろうか。
「あー、大人しく行った方がいいよ。そいつ、キレるとヤバいから。」
「んだと、コラァ。」
「もう、分かったから。行くからっ」
今にも殴りそうな不良青年を鎮めるには、そういうしかなかった。
本当は行きたくなかったけど、これ以上騒ぎになって
学校中の注目を浴びるのは避けたい。