†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「じゃ、どうやったら。俺を認めてくれますか?」
「ん~、俺に勝ったら認めてあげるよ。」
勝つって、こう見えても俺は生まれてからずっと
外敵から身を守れるように訓練されてきた。
王子という肩書上、狙ってくる奴は山ほどいるから。
自分の身は自分で守らなくちゃいけない。
普通の3歳児とは、根本的にちがう。
「伊蕗さん、俺は・・・」
「知ってるよ。君はヴァンパイアの王子で見た目よりもずっと大人で強いことも。だけど・・・」
伊蕗さんは、不意に俺の横にあった大木めがけ拳を振りぬき
次の瞬間手に握っているものは、毒蛇だった。
っ・・・うそ、だろ。
気が付かなかった。
それどころか、今の拳・・・一瞬目に追えなかった。
「甘く見て貰っちゃ困るよ。時々、白夜にも手合せしてもらっているからね。」