†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第19夜.闇の世界へ
花火が終わった後
人々は、神社から足早に立ち去りはじめ
あたりはいつもの静けさを、取り戻しつつあった。
そんな中、もう空には何もないのに
冬夜と私は抱きしめあったまま、空を見上げていた。
あの時、冬夜は何を思っていたんだろう。
あの日話してくれた、昔のお父さんとお母さん。
お互いを愛し支え合っていた。
そして、私の事も愛してくれていたことが凄く伝わった。
私は、愛されて生まれてきたんだって。
そして、冬夜に逢う為に生きてきたんだって。
私も、お父さんやお母さんのように冬夜を愛し支えていきたい。
いつか来る最期の日まで、一緒に居たい。
2日後―――――――――――
それぞれの思いを胸に
私達は、学園に戻る事にした。