†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
冬夜の態度に、ちょっと納得いかないけど
まぁ、深く考えていても仕方ない。
それよりも、これから先の事を考えていかなくちゃ。
問題は山積みなんだもん。
不意に隣に座っていた冬夜に肩を抱き寄せられ
頭を彼の肩に乗せた。
冬夜から仄かに香る花の匂い。
どこか懐かしくて、安心する。
目を閉じて、身を任せていると
優しくて大きな手が私の頭を撫でる。
それが心地よくて、だんだん微睡に身を任せ意識を手放した。
「瑞姫・・・お前は、今のままのお前で居てくれればいい。」
「あら我慢強いのね、王子。」
「煩い。今まで待ったんだ、今更急いだりしないさ。」
「それより、大丈夫なの。二人で魔界に行くなんて。」
「・・・あぁ。颯斗、後は頼んだぞ。」
「・・・・・・分かった。」
微妙な間が、冬夜と颯斗の間で流れ
その瞬間颯斗は彼が考えていることを察知し頷いた。