†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
目が覚めると、私は冬夜の部屋のベッドにいた。
きっと、彼がここに連れてきてくれたんだろう。
少しうつらうつらしながら、彼の声を聞いたような気がする。
そして、そのまま抱き締められて眠ったような・・・。
だけど、今彼はココにはいない。
生徒会室に居るんだろうか。
まだ、隣に温もりが残るベッドを降りて
軽く髪や服を整えると、部屋を出て下に向かった。
「・・・ほんとに良いのかなぁ。」
「姫が知ったら、すんごく怒るだろうなぁ。」
「だろうね。だけど、冬夜なりに考えての事だろうから。」
生徒会室の扉を開けようとした時に聞こえた話し声。
その声は、紅寧さんと蒼生くん。
そして、颯斗さんだ。
でも、どういう事?
冬夜は今何処にいるの?
まさか・・・魔界へ独りで・・・。