†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
私は、静かに生徒会室の扉を開けて
中に入った。
「どういうこと・・・冬夜は、何処にいるの?」
静かに、感情を押し殺したように言葉にする。
突然の私の声に驚いたのか、その場にいた誰もが私を見つめ
一瞬動きを止めた。
「姫。」
「姫ちゃん。あのね、さっきのは・・・」
「・・・冬夜は、さっき独りで魔界へ行ったよ。」
「っ、颯斗先輩!」
「外で聞いてたんだ。今更、嘘を吐いても仕方ないだろう?」
慌てて取り繕おうとした双子に対し
颯斗さんは、いつもと同じ落ち着いた表情でそういった。
やっぱり。なら、行かないと。
今なら、間に合うかもしれない。