†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
そして、私の失った記憶を取り戻せば出来るようになる
そう教えてくれた彼。
だから私は、記憶を戻してって彼にお願いした。
だけど彼は頷くことは無かった。
記憶を戻す事が、どういうことになるのか。
私に何をするのか。
彼が躊躇うほどの行為。
何がある?
必死に思考を巡らせていると、クスッと笑う冬夜の声が
隣から聞こえてきた。
「深く考えることは無い。ただ、俺の血を飲めばいいだけだ。」
「だったら・・・」
「その意味、分かってる?」
「意味って・・・・・・??」
首を傾げながら、彼の顔を見上げると
スッと彼の手が私の頬を包み、親指で私の唇を撫ではじめる。
「瑞姫は、ヴァンパイアになっても良いのか?」