†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
ヴァンパイア―――――
私が、彼らと同じヴァンパイアになる?
あの時私は、すぐに返事が出来なかった。
別に、ヴァンパイアに対して何があるって訳じゃない。
確かに、血に飢え人を襲うヴァンパイアもいるし
襲われたことだってある。
だけど、冬夜の事は勿論。
颯斗さんや他の生徒会のみんなの事は好きだし
ヴァンパイア自体に嫌悪感がある訳じゃない。
なのに、言葉が出なかった。
「いいよ」って、たった一言が―――――――――――
そして、代わりに出た言葉は「ごめんなさい」だった。
冬夜は、そんな私の戸惑う姿を見て
分かっていたかのように、頭を優しく撫でた。
「あの、私っ」
「何も言わなくていい。」
「でもっ・・・」
「そろそろ、あいつらのところに戻ろう」