†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


いつもは、自信満々でクールで

周りは関係ない、みたいな雰囲気出しているのに

「怖い」だないんて・・・・・。



しかも、私が離れていきそうだなんて

そんな事ないのに。

むしろ私の方が、彼が離れていきそうで怖いのに――――――――




「離れないよ。私は、ずっと冬夜の傍に居る。」

「瑞姫・・・お前は、今のままで居てくれればいいから。」




そっと、身体を離し優しい目で見つめる冬夜。

そしてゆっくり近づいて――――――――

額に形のいい唇を落とした。



それと同時に、何かが体の中に流れ込んできて

フワリと身体が浮くような感じがした。




「冬夜・・・今、何を・・・」

「俺の力を少し移した。だから、何かあった時にはその力を使え。いいな?」

「何かって?」

「・・・魔界は、何があるか分からないからな。」




クシャッと私の髪を手荒く撫でる。

もしかしたら、その時から私を魔界には連れて行かないと決めていたのかもしれない。

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