†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
私は、服を着替えて生徒会がある時計塔に向かった。
魔界って、どんなところだろう。
冬夜が少し話してくれたけど
私のイメージ的には、暗くて不気味で寒いような
そんなマイナスのイメージしか浮かばない。
正直なところ、怖い。行きたくない。
でも冬夜の傍にいたい。
対極の気持ちが、私の中でせめぎ合う。
「お待たせ。」
「やっと来たか。おせーんだよ。」
「レディには、いろいろ準備があるのよ。」
「誰が、レディなんだ?」
「失礼ね、バカ城のくせに。」
「あ゛ぁ?誰がバカだってんだよ。」
いつものヒロと紅寧さんの口喧嘩。
なんだか、物凄く久しぶりな気がする。
「大丈夫?」
「え?」
「ホントは、怖いんでしょ?」