†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


いつもは、みんなのイジられキャラな蒼生君。

だけど颯斗さんの次に、冷静で鋭い指摘をしてくるもの彼。



紅寧さんとヒロの痴話喧嘩をよそに

私の隣にそっと来て、青い目で私の事を見つめてくる。




「うん、怖いよ・・・でも、どんなに怖くても行きたいの。」

「そっか。大丈夫、俺たちが姫をちゃんと守るから。」

「ありがとう、蒼生君。だけど、私もみんなの力になりたいの。私も、みんなの事守りたい。」




いつも守られてばかりの私。

幼い頃、父や母そして冬夜に守られて今私は生きている。

そして、この学園に来てからも冬夜をはじめ生徒会のみんなに

学園の薔薇と称して、学園中に居るヴァンパイアから守られてきた。



でも、守られてばかりじゃ嫌だ。

私もこの力。命を奪い、そして与える力。

この力が少しでもみんなの助けになるなら、私は惜しまず使いたい。

みんなを守りたい。



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