†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「ありがとう、姫。やっぱり俺、姫の事だ~い好き。」
「あーっ!!誰の許可とって、姫ちゃんに抱きついてんのよっ!」
「あ゛ぁ?月ノ瀬は、お前のもんじゃねーだろ?」
「いいじゃない、これくらい。ねぇ、姫?」
「よくなーいっ!私も抱きつきたーい」
えぇ?!そっち?!
ヒロが冷静な突っ込みをいれるも、私は赤と青の瞳の双子に
抱きつかれてしまった。
でも、なんだか温かい。
体温はひんやりとしているけれど、みんなの気持ちが凄く嬉しくて温かい。
少し離れて、呆れた顔をきているヒロでさえ
凄く温かな目をして私達を見ているし。
「なに感傷に浸っているの?みんな、準備はいいのかな?」
パンパンッと手を叩きながら、部屋に入ってきた颯斗さん。
だけどそんなのお構いなしに
紅寧さんと蒼生君は私に抱きついたままだ。
そんな二人にため息を吐きつつ、私の目の前に立つ颯斗さん。
「準備は、いい?瑞姫ちゃん」
「・・・はいっ。」
「よし、じゃ行こうか。魔界へ」