†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
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何がどうなって、ここに着いたのか分からない。
だけど今、私は夜と言っていいのか
辺りは闇に包まれ、木々の間から見える月明かりだけを頼りに
森の中を進んでいる。
もちろん、土地勘のない私は
颯斗さんを先頭に、その後をついで足を進めているだけだけど。
数分、いや数時間前なのか
時間の感覚は危ういけれど、少し前なのは確か。
私達は、颯斗さんに案内されるまま生徒会のある時計塔の地下室へと向かった。
そして一番深い場所に着くと
そこには魔法陣のようなものが床一面に描かれていた。
陣の中心に、私を囲むように皆で入ったのを颯斗さんが確認すると
私の知らない言葉で何かを唱えはじめる。
すると、魔法陣が紫色に輝きだし私達を包み込んだ。
不意に足元の感覚が無くなり、一瞬の浮遊感が私を襲ったけれど
直ぐにそれは無くなり、気が付くと目の前の景色が変わっていた。