†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「っ、ココは?」
「魔界の端。」
短く答えたヒロ。
いつもと変わらない口調。
だけど、その顔はいつもよりも緊張に包まれている。
そうか。
あの魔法陣が、人間界と魔界との入口。
なら、この世界のどこかに冬夜がいる。
暫く歩くと、森を抜けたようで
開けた場所へと出た。
「・・・おかしい。」
「どうかしたんですか?」
ふと、進めていた足をとめ小声で呟く颯斗さん。
それに同調するように、紅寧さんや蒼生君も辺りを気にするように
目を凝らす。
「変だわ。」
「静かすぎる。」