†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


冬夜の―――――――“ 死 ”



嫌だ。

絶対、失いたくない。



彼女が何を企んでいるのか分からない。

だけど彼女の標的は、きっと私だ。

それなら、私が彼女の懐に飛び込めばいい。



そうすれば、彼女の企みも分かる筈。

なにより冬夜に近づける。

運よく冬夜のところに行けたなら、彼に血をあげることも

傷を癒すことも出来るはず。

彼を助けることが、出来るかもしれない。




「私・・・」

「瑞姫ちゃん、ダメだ。」

「そうだ。行くとしても、俺たちも一緒に行くからな。」

「姫ちゃん、あの女の言葉を信用しちゃダメ。」

「月ノ瀬、勝手な行動すんなよ。」




それぞれが、心配をして声を掛けてくれる。

ヒロに至っては、若干脅し掛かってるけれど。

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