†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第21夜.ヴァンパイア城
「なんで・・・なんで、だよっ。」
ギリッと奥歯を噛みしめ、地面を叩き付ける蒼生。
颯斗は、瑞姫と千景が消えた空を見上げたまま。
紅寧は立ち尽くしたまま俯き、ヒロは隣にあった樹に
苛立ちをぶつける様に、左腕を叩き付けた。
誰一人として、言葉を発しない。
静寂が4人を包んでいた――――――――――――――