†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
確かに、少し怖いけど・・・威圧して人を遠ざけて、何が良いんだろうか。
「だから、なま・・・」
「裕人」
「ひろ・・・?」
小さく、ぶっきらぼうに言うものだから聞き取れなかった。
「あ~もう、行くぞ。」
言い直すのも面倒くさそうに、そういうと一人先を歩き始めた。
どうやら逃げる心配はないと思ってくれたみたい。
ま、ここまで来たら逃げる気はないけどね。
名前は・・・取りあえず、ヒロということにしよう。
いつまでも、不良青年と呼ぶのはどうかと思うし。
ヒロの後を追って、東棟と西棟をつなぐ渡り廊下から
北へのびる道を歩いていく。
大きな時計塔のような建物が見え始め
ヒロは躊躇なくその建物に入っていった。