†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
命を奪う、負の力を発動した為
意識が朦朧として、視点が定まらない。
けれど、私を抱える人の姿を
どうしても確かめたくて必死に目を凝らし
彼の姿を映し出す。
それでも、やっとの思いで確認できたのは
深いアメジストの瞳。
「とうや・・・」
良かった。無事だったんだ。
彼が生きていた。そして、また会えた。
そう思った私は、安心した気持ちに包まれると同時に
意識を失った。
自分を抱える人が、冬夜だと信じて――――――――――