†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「白夜さま。どうして、ココへ?今日は人間界に行ったのでは?」
「あぁ。早く終わったのでな・・・だが、この有り様は何だ?」
「単なる、余興ですわ。」
「なら、これで仕舞いだ。この娘は連れて行く。」
「仕方ありませんわね。」
少し落胆したように、ため息を吐きつつも
何故か、この男に従順に従う千景。
けれど、この会話は意識を手放し男の腕の中にいた私の耳には
聞こえなかった。
白銀の長髪を風になびかせ、颯爽と城に足を進める白夜。
彼の顔は、仮面の様に無表情で何も感情が読み取れない。
本当に彼は、味方なのだろうか――――――