†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


へぇ~ここが生徒会かぁ。

さすが、スケールが違うわね。



時計塔の中に入ると、螺旋階段があり吹き抜けになっていた。

その螺旋階段を上っていくと、一つの部屋にたどり着く。


まだ階段は続いているけれど、どうやらココが生徒会室みたい。

黒い扉を開けてヒロが中に入っていく。


ヒロに続いて中に入ろうとしたが

窓は一つあるものの、カーテンで遮られ薄暗い部屋の中。

一瞬、あの部屋を思い出し中に入るのを躊躇してしまった。



「入れよ。」

「・・・わ、分かってるわよ。」



ギュッと両手を握り、意を決して一歩を踏み出す。

入ると同時に、カチャッと扉が閉まる。



「連れてきたぜ。」

「ご苦労さま。」



薄暗くて顔ははっきりと見えないが、声の主は分かる。

副会長の桐生颯斗さんだ。


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