†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「あの、ココはどこ?」
「それは・・・・・・」
「お目覚めのようね、お姫様・・・あら、あなた用事が済んだのならさっさと出て行きなさい。」
彼女が答えようとした瞬間、扉がバンッと音をたてて開き
千景が姿を現した。
すると彼女は気まずそうにいそいそと、部屋を出ていく。
もうちょっと話を聞きたかったのに、タイミング悪い。
と、千景を睨んでみるが全く動じない。
千景は、侍女が部屋から出ていくと
私に向き直り、話を始める。
「あらあら、気に入らなかった?今夜の為にも、栄養を付けてもらわないと・・・」
「今夜って何?」
「ふふっ。それは、後のお楽しみ。」
気持ち悪い。
なんなの、この変貌ぶりは。
さっきの侍女に対する態度が、あんたの本性でしょうが。
と、苦々しく思いながら千景を警戒する。