†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
特別な夜。
そして、意味深な千景の言葉。
嫌な予感しかしない。
だけど、待つしか出来ない今の私。
歯痒くて仕方がない。
いっそ、あの時死んでいれば・・・。
・・・ダメダメ。そんな事考えちゃ、お母さん達に怒られる。
自分の命を懸けて、私を守ってくれたのに。
ギュッと、ネックレスを両手で握りしめる。
お母さんの形見のネックレス。
不思議と温かさを感じる。
大丈夫。きっと、なんとかなる。
いいえ、何とかしてみせる。
私ひとりじゃないんだもの。
仲間がいる。
そのことが、今は凄く心強い。
本当に彼らに会えて、良かった。
「そう。楽しみね。」
「・・・ふ~ん。怖くないのね。」
「そうね。別に・・・怖くないわ。」