†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
「あぁ、君は暗いところが苦手だったね。」
彼の発した言葉に驚いた。
だって、何故彼が私の苦手とするものを知っているのか。
理解できなかったから。
もしかして、私の事を調べたのだろうか?
調べたとしたら、私があの部屋にいた事も知っているのだろうか。
どこまで知っているのか・・・侮れない。
私が、考えを巡らせている間に
颯斗は、窓に近づいてカーテンを引いた。
するとさっきまで薄暗かった部屋の中に光が引き込まれ
えんじ色の絨毯が敷き詰められた部屋の中が
はっきりと見えた。
不要な家具は一切ない。
机が2脚と、その奥の壁には本棚が備え付けられ
部屋の中央には、3人掛けのソファが1脚。
そのソファの前にテーブルがあり
それを挟んで一人掛けのソファが2脚。