†*†ヴァンパイア学園†*†  巫女姫×王子


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城で宴が始まった頃、森を抜け一時も休まずに駆け抜けた颯斗たちは

城壁の外まで来ていた。




「颯斗先輩、早く姫を助け出しに行こうよ。」

「落ち着け。ここで焦ったら、全て水の泡になってしまう。」

「でも、このままじゃ姫ちゃんが・・・」

「うるせーよ、ケツでか女。てか、いつまで俺の肩に乗ってんだ。降りろ、今すぐ降りろ。」




城内を見ようと、一番背の高いヒロの肩に乗っていた紅寧に対して

不平不満をいうヒロ。

けれど口では、いろいろ言うけれど決して振り下ろしたり手を出したりはしない。

本当は心優しい持ち主だったりする。




「なによ、バカ猿。足の骨折れてんだから、少しくらいいいでしょ。」

「バカか。んなもん、とっくに治ってるだろうが。」

「チッ。」


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