†*†ヴァンパイア学園†*† 巫女姫×王子
第23夜.真神の力
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外は、あんなにも賑やかなのに
ココはいつ来てもジメッとしていて、嫌な静寂に包まれている。
カツン、カツンと靴音を響かせながら
闇に包まれた石の螺旋階段を降りていく、1人の男。
そして彼が目指すのは、一番奥。
「・・・何しに来た。」
「無様だな・・・お前の一番守りたいものは、何なのだ?」
久々に会った親子の対面だというのに
お互い冷めた言葉を言い放ち、真意を探ろうとする2人。
「何言ってんだ。あんたこそ、裏切った癖に」
「お前は・・・ならば、お前は守れるのか?あの娘を。」
一瞬眉を顰め、切ないような表情を浮かべたが
直ぐにそれは消え、無表情のいつもの顔に戻る白夜。